準富裕層の窓際族、ガジェットの山に埋もれる~評価ダウンからのFIRE計画~

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【落選】SpaceX IPOに落ちた直後、Grok安全性をめぐる訴訟を読んでしまった

すーだらです。

SpaceX IPO、落ちました。いやー残念。申込みの記事まで書いたのになぁ。

まぁ、それはそれとして、なんかGrokに関する嫌なニュースを見つけてしまいました。

xAIの元エンジニアが「Grokの安全性について懸念を上げたことを理由に解雇された」として、xAIとSpaceXを提訴した、という話です。

SpaceX IPO、落ちました

申込みの記事にも書いたとおり、史上最大規模のIPOということで、個人投資家として参加できる機会を楽しみにしていました。

結果は落選。

まあ、倍率が高かったので仕方ないとは思います。当初から当たる可能性は低いとわかっていました。それでも、やっぱり残念です。

su-dara.hatenablog.com

IPO直前に出てきた訴訟

xAIの元エンジニア、デビン・キム氏が2026年6月上旬、カリフォルニア州裁判所にxAIとSpaceXを提訴しました。報道が出たのは6月10日で、SpaceXのIPO予定日(6月12日)の数日前のことです。

キム氏がxAIを離れたのは2025年9月頃のことでした。その当時、内部での安全性プレゼンを予定していたところ、上司であるxAI共同創業者のJimmy Ba(ジミー・バ)氏から「別々の道を行こう」と告げられ、解雇されたとキム氏は主張しています。それから約9ヶ月後、たまたま?IPO直前のタイミングで提訴に踏み切ったというわけです。

訴訟の中身

TechCrunchが報道した訴状によると、キム氏はGrok開発において繰り返し安全性の懸念を訴えていました。

具体的には、

  • Grokが差別的なコンテンツを拡散する可能性
  • 大量破壊兵器に関する情報を広める可能性

が主な懸念だったとされています。

訴状は「xAIが安全性をないがしろにしてきたことで、同社は差別の扇動から大量破壊兵器の拡散まで、違法行為を実質的に保証していた」とキム氏が繰り返し主張していたと記しています。

矛先はMusk氏ではなくJimmy Ba(ジミー・バ)氏

これは少し意外でした。

訴状でマスク氏は、「適切な安全テストを実施するよう指示していた」と描かれています。悪役として名指しされているのは、共同創業者のJimmy Ba氏です。

訴状によると、Ba氏は「AIはどうせ私たちを皆殺しにする」と発言していたとされており、xAIが最初に超知能に到達することを最優先にしていたと主張しています。また2025年8月には、Grok Code 1のEUでのリリースに際して必要な安全テストを回避しようとしたとされ、その際にマスク氏が介入して阻止したとも記されています。

これらはあくまでキム氏側の主張であり、裁判で確定した事実ではありません。xAIとSpaceXは報道時点でコメントを出していません。

Grokはこれが初めてではない

3月に書いた記事でも触れましたが、Grokをめぐる問題はこれが初めてではありません。

su-dara.hatenablog.com

今回の訴訟と関わりのある出来事を時系列で並べるとこうなります。

  • 2025年5月: Grokが南アフリカの「白人ジェノサイド」に関する主張を無関係な会話で突然持ち出す。xAIは「未承認の変更が通常のレビューを迂回した」と説明
  • 2026年1月までに: GrokがX上で非同意性的画像の生成・拡散に使われる問題が表面化
  • 2026年1月: カリフォルニア州検事総長がxAIに、Grokによる非同意性的画像などの生成・配布停止を求めるcease-and-desist書を送付
  • 2026年3月: テネシー州の原告3人(うち2人は未成年)が、Grokで性的画像を生成されたとしてxAIを提訴
  • 2026年6月3日報道: 英国議員Jess Asato氏が、Grokで偽の性的画像を作られたとしてxAIを提訴
  • 2026年6月10日報道: キム氏がxAI・SpaceXを提訴
  • 2026年6月11日発表: カナダのプライバシー当局が、Grokの画像生成ツールがプライバシー法に違反していると判断

少なくとも、Grokをめぐる安全性・悪用リスクの問題は、一過性の炎上では済まなくなっています。

SpaceX株にとって何がリスクか

今回の訴訟が直接SpaceXの業績を傷つけるわけではありません。キム氏の主張は確定していないし、Grokを抱えるxAI事業と、SpaceXのロケット・Starlink事業は別物です。

ただ、SpaceXは2026年2月にxAIを買収し、Grokを抱えるAI事業もSpaceX傘下に入りました。つまりxAIのリスクは、今やIPO企業としてのSpaceXのリスクでもあります。

上場企業になると、夢だけでなく、訴訟・安全性・ガバナンス・開示リスクも株価に乗ってきます。未上場のときの熱狂と、上場後の説明責任は別物です。

SpaceXの魅力は宇宙・Starlink・AIインフラという夢の塊です。でもIPO企業として見ると、こういう積み重なった問題への対応がどうなっているかも、評価の対象になってきます。

まぁ、落選した今だからこそ、少し冷静に見られているかもしれませんけどね(笑)

💼 窓際投資家の視点

正直、今回落ちた悔しさはありますが、当選していたとして、今のタイミングでこの訴訟を読んだらどう感じていたかと考えると、それはそれで複雑だったと思います。

安全性の懸念を訴えたエンジニアが解雇されたと主張して提訴しています。もちろん、訴訟の真偽はこれから裁判で明らかになります。

FANG+にはSpaceXは入っていませんが、今後SpaceXがFANG+入りする可能性は大いにあると思っています。そして訴訟を抱える会社であることは頭の片隅に置いておく必要はあるかなと感じています。

上がれ、FANG+。SpaceXに落ちた悔しさは、ポートフォリオの含み益で晴らします。

※この記事は投資推奨ではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。

出典元

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📚 窓際族の読書案内

『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』(ジョン・キャリールー著/集英社)

血液検査ベンチャーTheranosの崩壊を描いた本です。

SpaceXやxAIがTheranosと同じ話ではありませんが、「夢のあるテック企業」「カリスマ創業者」「内部からの警告」「外からは見えにくいガバナンス」という要素を考えると、今回のニュースと重なる部分はあるのかなと感じました。

IPOや未上場株に惹かれると、どうしても夢の部分を見たくなります。でも、投資家が本当に見ないといけないのは、夢の裏側でどんなチェック機能が働いているのか、なのかもしれません。


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