準富裕層の窓際族、ガジェットの山に埋もれる~評価ダウンからのFIRE計画~

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AIの崖っぷち――AnthropicとOpenAI、どちらが先に黒字化できるのか

すーだらです。

「AIは儲かっているのか?」と聞かれたら、正直に答えるのがなかなか難しい時期が続いていました。

ところが2026年に入って、その答えが少しずつ見えてきた気がしますので、自分なりの考えを述べてみたいと思います。

収益はある。でも利益は……

The Vergeのポッドキャスト「Decoder」が最近取り上げたテーマは、「AI収益化の崖」です。

どれだけユーザーを抱えていても、どれだけ話題になっていても、会社として黒字にならなければ成り立ちませんよね。

現時点の数字はどうなのでしょうか。

OpenAIは年間換算で約250億ドルの売上を計上しているとされています。

一方でAnthropicは、2026年4月時点で年間換算300億ドルを超え、OpenAIを追い抜いたと発表しました。

2025年末にはまだ90億ドル規模だったことを考えると、4ヶ月あまりで3倍以上という驚異的な伸びです。

ただし、売上と利益は別の話です。

OpenAIは2026年に約140億ドルの損失を計上する見込みで、収支均衡のめどは2029年以降とも言われています。

ChatGPTの週間アクティブユーザーは9億人を超えているそうですが、そのうち有料ユーザーはわずか5〜6%程度!

で、残りの大多数は無料で使い続けていて、その計算コストをOpenAIが丸ごと負担していたというわけです。

これでは、黒字化には程遠いです。

思わず、楽天モバイルが使い放題で携帯市場に乗り込んで、価格破壊を行った末、いまだに赤字を垂れ流しているのを連想してしまいました。

Anthropicの賭けは「企業」だった

Anthropicの戦略はシンプルで、最初から企業顧客に絞ってきました。

現在、年間100万ドル以上を支払う企業顧客が1,000社を超えているとのことです。

フォーチュン10(Fortuneが毎年発表する「Fortune 500」リストの上位10社)の8社がすでにClaudeを使っているという話もあります。

売上に占める企業向けの割合は約80%で、無料ユーザーへの補助で消耗するOpenAIとはあきらかに構造が違います。

Anthropicは2027年までにフリーキャッシュフローが黒字化する見通しを示しており、OpenAIの2029年という目標より2年早い計算になります。

また、GoogleとBroadcomとの間でTPUコンピューティング能力の大型契約を結んでおり、2027年以降の処理能力を確保しようとしています。

もっとも、Anthropicが「もう安泰」というわけでもありません。

AI推論のコストは依然として高く、競争が激化する中での採算改善は容易ではないと思っています。

IPOの観測報道も出てきていますが(早ければ2026年10月という話もある)、上場後の評価がどうなるかは未知数です。

「崖」はまだそこにある

The Vergeが「存亡をかけた戦い」という言葉を使ったのは大げさではないかもしれません。

AI業界全体で2026年のインフラ投資は6,900億ドル規模に達するという試算もあります。

それだけの資本を注ぎ込みながら、利益がいつ出るかわからない。これを「崖っぷち」と表現するのは、なかなか的確な表現だと思います。

ただ、明るい兆しも見えつつあるようです。

Anthropicの急成長は、エンタープライズAIが「試験導入」から「基幹システムへの統合」フェーズにシフトしている可能性があるからです。

企業がClaude Codeを使って何週間もかかっていた作業を数時間でこなすようになった、という話はニュースでも出てきていますよね。

生産性の向上が現実のものになりつつあるなら、コスト議論の前提も少しずつ変わってくるのかもしれません。

💼 窓際投資家の視点

私がFANG+を持ち続けているのは、こういう激動の時代においても、テクノロジーセクター全体への分散投資が一番理にかなっていると思っているからです。

今回の「AnthropicがOpenAIを収益で抜いた」というニュースが、株式市場にどう織り込まれるかちょっと考えてしまいます。

AnthropicはIPO前の非上場企業ですし、OpenAIも直接買える状況ではありません。

一方でAmazon(AnthropicとAWSの両方に深く関わる)やGoogleは、この動きの直接的な受益者になりえます。

結局のところ、FANG+を持っているということは「誰が勝っても関係ある」という立場に自分を置くことが大事かなと思います。

OpenAIが勝てばMicrosoftが喜ぶ(スーパーアプリ計画でMicrosoftと正面衝突するかもですが💦)し、Anthropicが勝てばAmazonとGoogleが潤います。

どちらもFANG+の構成銘柄に入っているということは、窓際でボーっとしていても、意外と悪くないポジションにいる気がしています。

上がれ、FANG+。収益化の崖を先に越えるのがAnthropicであれOpenAIであれ、その恩恵はきっとETFホルダーにも届くと信じています。

出典元

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